【無双8】感想まとめ(暫定)
今のところクリアしたのは孫堅・程普・呂蒙・満寵・朱然・張遼・甘寧です(で、今は魯粛殿で進めてる途中)。一人クリアするのが大変で、陸遜や凌統に手をつけられていない…今回好感度がうなぎのぼりの韓当さんなんかはだいぶ気になるんですが、シナリオが長すぎて手をつけようとも思えなくなってしまっている…(涙)。
発売当初はけっこうストレス要素が多かったんですが、度重なるアプデのお蔭でだいぶ快適になったと思います。たとえば、
・武将邂逅演出をオフにできるようになった(行動をキャンセルさせられるからホントに嫌だった)
・味方が一緒に戦うようになってくれた(門の前で味方棒立ちは本当に滑稽だし寂しかったし…)
・馬でがけを下りるときの鬱陶しいガタガタがなくなった。気力がなくなったときのヒヒーン(強制停止)もなくなった
・たのしいフォトモードの追加(センスがないのでいい感じに撮れないけど楽しい…)
とかは、個人的にうれしいアプデでした。発売からかなり時間が経つにもかかわらず、無料でのアプデを続けてくれるのはありがたいです。
では、個人的な感想を以下に。
楽しめたところもけっこうありましたが、それでも「うーん;」と思う部分があるので、そういうのを見たくない方は[△]や[×]の項目を避けてください…。なんやかんやで長くなってしまった;
【戦闘関連】
…へたれプレイヤーなのでたいしたことは書けませんすみません。
[○]今までのチャージ攻撃形式も楽しかったんですが、今回の戦闘システムも楽しいです。大勢の敵をバッサバッサするのは楽しい。へたれプレイヤーでも、少し慣れれば爽快感あります(広いとこでの戦闘は)。いろんな属性の攻撃が出せるのも好きです(とはいえだいたい火属性をセットしてしまうが)。
[△]ただ、拠点や城内が戦闘場所となることがかなり多く、障害物が多いのでイラッとすることが少なからずあります。だたっ広いところで暴れまわれるシチュエーションがあまりありません。その点の爽快感は△。拠点での小規模戦闘など局地的戦闘が多いので、一騎当千感はだいぶ薄くなった感じがします。「無双」を求めている人には物足りないかも。
[△]城市を敵から奪って自分のものにした途端、万屋が商売始めたり民間人がうろうろし始めるのは、戦闘を終えた感覚を殺がれる…。さっきまで修羅場だったのに、急に日常に戻って自分だけ取り残される感がもやもやする…便利ではあるんですが…。
【シナリオ関連】
[○]マニアックな小ネタの仕込がさすがです。呉の曲阿攻めで、劉繇のもとに滕さんちや是儀がいたのは本当に感激した。街中ですれ違う人たちの台詞でも、その都市の歴史や時代背景が語られていて、仕込が細かいと思いました。呉のシナリオをやってると、他の所で何が起こってるのか分からないんですが、それも街中ですれ違う人たちがちょっと喋ってくれて状況が分かったりもします。
[△]しかし、演出(?)面に難がある印象です。おそらく全キャラ分のエンディングを作ったしわよせなんでしょうが、ストーリーの上で重要なイベントが、ムービーではなく棒立ち会話で済まされることが多く、感情移入が難しいです。呉の赤壁の戦い前の周瑜の熱弁や孫権の決断も会話だけで終了。夷陵の戦いの後の甘寧と凌統の会話なんかは、声優さんの演技もあって本っっ当にいいのに、演出がないので勿体ないことになってしまっている。演出がなくてもじわっと来たもんなぁ…。あれがムービーだったら本当に最高だった。
会話イベントが多いのは嬉しいんですが、重要なものもそうでないものも全て同列に見えてしまう。結果、重要なはずのイベントもそうは見えなくなり、全体的に淡白に感じてしまう。途中のストーリーが薄いと感じてしまうと、エンディングをいくら頑張っても感慨は薄くなってしまう。こえさんお得意の、細かい表情やしぐさが肝心なところで見られないのは、すごく物足りない。
細かい表情をつけないと誤解を招く会話もどうにかなればいいのですが…。合肥の戦いの前、呂蒙殿が病欠古参組に対して「殺しても死なんような人たち」と言ってるのなんかがそれ。汎用の表情やしぐさでは足りない。敢えて冗談めかして皆の気を紛らそうとしているような表情やしぐさをつけずに真顔で言われると、あれはかなり空気読めてない発言に見えてしまう。つまり呂蒙殿がKYに見えるのでアウトです(笑)。荊州奪還後の、呂蒙殿と甘寧・凌統の会話のときの「おっさんではない」も、演出がほとんどないせいで、笑うところなのか泣くところなのか分からない…; 声優さんだけに頼ってはダメです。
戦闘中にも盛り上がるようなムービーがもっと入ってくれればいいのに…。予算的に難しいんでしょうか…???
[×]さらに、いちおう列伝形式をとっているにも関わらず、キャラごとのストーリーに違いがほとんどない。程普の6章も呂蒙の6章も甘寧の6章もほとんど変わらない。まれに各自の会話がある程度。本人に関係のないイベントはカットしてよかったのでは。呂蒙殿は6章であまり出番がないので、イベントにほとんど出てこないし、出てきてもそこに立ってるだけで空気と化していて、とても切ない(笑)。そこに立たせるなら台詞の一つでも追加してください…木偶じゃないんだから。
満寵は正史では東方(対呉)戦線のプロで、西方戦線には一度も行ったことがないはずなのに、潼関や定軍山、街亭なんかに行かされるのもどうなのか…満寵らしくない…。むしろ合肥に行かせて欲しかった…。
使用キャラによって、イベントやこなす任務を差別化してもよいのでは…と思いました。どのキャラを選んでも基本的な流れは同じで、同じことを何度も繰り返すことになるので、選択したキャラクターの「らしさ」を感じないし、プレイするたびに作業感が増す(1章が長いのでけっこう苦痛)。
[×]人物同士の関係の描写があまりにもなさすぎるし、人物自体の描写も、今までの無双と比べると薄い。たとえば呂蒙殿。魯粛からの特殊称賛があるのに、なぜ魯粛と特別な関係なのかが描写されていない。「私には分かるんです!」君が「魯粛が呂蒙を見出した」と言ってる程度。そこで魯粛が呂蒙に後事を託すが、唐突感がすごい。呂蒙と陸遜の関係も、指南役と新参という程度の描写のみ。荊州奪還の際に唐突に二人の会話が出てくる。呂蒙と甘寧の間柄も、単になんか仲がいい程度。関羽を倒した後にこれまた唐突に会話がある。人が亡くなったときも(程普・黄蓋・魯粛など)、伝令が「亡くなりました!」ってストレートに伝えるだけって…。何もないよりはマシなのかもしれないけど、それで悲しめと言われても難しい。もっと文学的なメタファーで演出してくれてもいいのよ…。
[×]これは呉だけかもしれませんが…シナリオが今までと比べるといい加減というか、納得しかねる展開が多い印象。「劉備逃避行」の周瑜は受け入れがたい。演義の道化的な周瑜よりひどいと感じる。(合肥の後の)濡須口の戦いの後のイベント(ソソ様に脅されて関羽を討つ流れになるやつ)も、個人的にありえない。呉のシナリオで蜀や魏を立てるのは意味不明。シナリオ担当の人が呉が嫌いなのではないかと思うほどだった(呉が好きだったらああはならない)。孫堅・孫策の代のシナリオはよかったんだけど、孫権の代になってからのシナリオに、いい加減というか違和感のあるものが多かったです。
清の趙翼は『廿二史箚記』で、「(正史三国志を書いた)陳寿は、帝紀・列伝などでは本人にとって都合の悪いことは書かずに擁護してる」的なことを言ってた気がしますが(「三国志多回護」)、正史寄りにするならそういうスタンスでもいいんじゃないでしょうか…。
【探索関連(オープンワールド関連?)】
[○]草取りや石拾いは好きなので、けっこう楽しんでます(笑)。釣りは簡単な金稼ぎになってくれていて、プレイが楽になりますし…アプデによりあまり稼げなくなってしまったのが切ない(笑)。
[△]ただ、探索に熱中していいタイミングが分からない。あくまでプレイヤーをいち武将と考えると、戦場を放棄して釣りや狩りや採集に興じる気になり難い。探索なんかをしてる間も味方が敗走したりするから気になる。狩りや採取に興じるためには、プレイヤーは三国志の武将ではないと割り切る必要がある(…)。
戦闘メインになる戦闘パートと、日常メインの自由(オフ)パートとかで分けてもらえれば、自由パートで採集などに熱中できるんじゃないかと思った。
[△]マップが広すぎるのは地味に厄介。見張り台がほとんどない北や南のマップ開放は本当に作業だった…; コントローラー持ったまま寝落ちしたことも何度かありました(…)。そうして北や南を開放しても特に何もないし。
[△]樊城の戦いをやってるはずの時期に、徐晃や于禁や満寵(樊城がらみの人たち)が、許昌や漢中を平服でぶらついてるのは爆笑するしかなかった…関羽討伐の任務で江陵を奪還したら、そこに于禁が平服で平然とぶらついてたんですが、これはどう解釈すればいいんですか…(笑)。虜囚の慚愧も何もない…; 平服の人ももうちょっと精選して欲しいです…三国志感が薄くなってしまう;
[△]同様に、手紙を出すとどんなキャラもすぐに隠れ家にやってくるのもどうなのか(笑)。親密度を上げるにはそうしないと不便なのは分かるんですが、敵だとか、今戦場にいるはずとか、全くお構いなし。情勢とか無視しすぎでこれも笑えてしまう…楽しいんですが、これも「プレイヤー≠三国志の武将」という、自己否定的な割り切りが必要です。今迄みたいに別モードでやってくれればそれでいいと思うんですが…。本編に組み込んでしまうと、これまた三国志感を薄くするのに一役買ってしまっているように思います。
…とりあえずそんな感じです。
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