欒書の墓のはなし

『捜神記』(巻15)に欒書の墓の話が載ってるらしいですよ!

漢の広川王(去疾)は墓荒らしが趣味(…)で、あるとき欒書の墓を掘り返した。棺や明器の類は全部腐ってたり壊れたりしていた。と、中から一匹の真っ白な狐が飛び出してきたので、取り巻きが追いかけてその左足に切りつけた。するとその晩、広川王の夢の中に、眉も髪も真っ白の男が現れて、「何故私の左足を傷つけたのだ!」と言って、王の左足を杖でぶった。目が覚めると、ぶたれた場所にはれものだか何かができて傷ができ、まもなく亡くなったらしい。あの狐が欒書だったのかな…?

この話は『西京雑記』にもほぼ同じものがあるようです。『西京雑記』だと、広川王は他にもいくつもの墓を暴いているのですが(袁盎や晋霊公も被害者)、欒書の墓を暴いた後に欒書様に祟られて亡くなったもよう。らんしょさまつよい。

(2008.07.17)

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