春秋の人の呼称整理本

 維基文庫でいろいろ見てたら、『春秋名号帰一図』という本を見つけまして。

春秋の人は、同一人物が「士会」「随会」「士季」「随季」「范武子」「随武子」「范子」「季氏」だのいろんな呼び方をされて訳わかめになることが多いんですが(というか士会は異様に多すぎ…笑)、それは昔の皆様も同じようで(笑)、呼称を整理してくれてるありがたい本があったのです。しかも初出(<たぶん)情報付き!

維基文庫の方は四庫全書を底本にしてるっぽいんですが改行が怪しく、ちょっと見づらいんですよね…。で、ちょっと調べてみたらW大の古典籍総合データベースにその本がありました!のでリンク→ https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ro12/ro12_03072/index.html

こっちの方が見やすいです。p16あたりから晋です。


基本的には『左伝』及び杜預注の情報をまとめてくれてる感じですかね…。『国語』の情報なんかは薄いかも。知罃の字の「子羽」、郤至の諡の「郤昭子」、士魴の諡の「彘恭子」なんかは『国語』に載ってるものの、『名号帰一図』にはないので、そんな感じがします。

割注に出所や簡単な説明が載ってるのがまたありがたいです。けっこう使えそうな気がします。呼称を全て洗い出すのってけっこう大変なんですよね…以前、鞍の戦い周辺の皆さんの紹介絵を描いたときにやってみたのですが、けっこう苦労したのです。。。


…士会の説明のとこに、「その子孫の士燮や士匄や士鞅はみんな執政になってる」って書いてあるけど、ししょーさんだけなってないんやで…(笑)。あと士鞅の説明が士弱の説明と合体してるのもちょっと気になってしまう(笑)。

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