無暗に答えて父に怒られる家系

 引き続き『礼記』のめもです。


『礼記』のこの一節で思い出したのが、年長者に譲らずに秦の使者の問いに三つも答えて士季殿にシバかれたししょーさんで…。ほんで、そういえば鄢陵の戦いのときに質問すらされてないのに軍議に出しゃばってきた自己顕示欲の強い息子もいたな…と思って、范さんち三代をならべてみました。

年長者の問いにすぐに答えてしまうと、問いがしょぼいということになってしまうから、仮に分かっていたとしてもすぐに答えないのが礼儀…ということなんだろうか。


息子を杖で殴ってみたり、戈を掴んで息子を追いかけまわしてみたり、息子に対する父の当たりが怖い家系ですよね范さんちって(笑)。まあ、個人的にはそこがなんか好きです…今の世の中だったらすぐニュースになるやつだけど…。

少なくとも士会は、鞍の戦いから帰ってきた士燮に親バカ炸裂させてるので(左伝と国語公式で/笑)、我が子に対する愛情は強いよなー。ししょーさんは鄢陵の戦いの後の面倒ごとに巻き込まれたくなくて自らの死を祈ってるあたりどうなんだろう…我が子が家督を継ぐのに十分だと認めてたんだろうか。個人的にあの祈死は、我が子を含めて范氏を守るためだと思ってるんですがね…そのうちまんがで描きたいと思ってまだ描かずじまいです。

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